皆様こんにちは。
やっと涼しくなりましたね。
いつも遅れ遅れになり、すみません。
いやーとうとう来てしまいましたねプチ米騒動。
米だけは大丈夫かと思っていましたが、まさかの展開です。
以前ウクライナ戦争が勃発した頃のメルマガで書いたかと思いますが、やはり肥料の価格が2倍になり、ガソリン価格も割高になってしまったので、作付けをあきらめた農家さんも多かった様です。
そういえば、トランプ暗殺の可能性についても書いたかと思いますが、やっぱり起こりましたね。
悪い予言ほど当たるもんですね。
ちょうどよい機会ですので、お米についてちょっと調べてみましたが、愕然としていまいました。
この騒動は今回だけではすまなさそうで、むしろ年々ひどくなる可能性の方が高いと思われます。
以前もご紹介した東京大学特任教授の鈴木教授によりますと、稲作農家の平均年齢はなんと79歳!
皆さんが全員、来年引退する可能性もありますよね…少なくとも5年以内には間違いなく起こるでしょう。
また今回、政府は100万トンのコメを備蓄していると言いましたが、これは国内消費量のたった1.5ヶ月分。
これではいざというときに国民の命は守れません。
一方、中国は14億人が1.5年食べられるように備蓄しているとのことで、軽く日本の100倍以上の量になります。
「戦争を起こそうとしている国は、事前に色々な物の増産や備蓄を始めるのですぐわかる」と言った識者がいらっしゃいましたが、これってそういう事なのではないでしょうか?
またこの政府の備蓄米は、なぜか今回は出さないことになりましたが、理由は「自分たちの食糧政策の間違いを認めることになるからであり、つまらない面子だけである」と元農水省の官僚である鈴木教授はおっしゃいます。
今回は氏のおすすめの本、丸本彰造著「食料戦争」を入手し、読んでみました。
これは戦前に書かれた本で、終戦後にGHQによって禁書にされたものです。
因みにGHQは占領下において7000冊もの本を焚書しています。
しかし欧米とは違い、日本は一般人の知的レベルが高く、好奇心が旺盛なので、
図書館や大学などの本を片っ端から処分しても、一般家庭にもたくさんあったので、
隠しきれなかった様です。
私が「国士系出版社」と呼んでいるダイレクト出版さんやその関連会社の経営科学出版さんが、これらの焚書された本を次々と復刻版で出されています。
本の内容は、一言で言えば、「食糧は戦争の勝敗を決する」ということです。
第一次世界大戦でのドイツの敗戦は戦力で負けたというよりは、食糧不足によって76万人が餓死したことが大きく影響したと言われ、我が国の敗戦も同じく、大きな痛手を負ったとはいえ、兵員はまだ半数以上が生き残っていました。
べトナムの様に本土決戦となれば、十分勝てる可能性はありましたが、陛下があまりにも多い餓死者や栄養不足による子供達の発育不良を憂い、降服を決断されたと言います。
自らは処刑される可能性が大であったにも拘らずです。
フーバー元米大統領も「戦争は銃で始まるが、決着をつけるのは常にパン(食料)である」という名言を残しています。
つまり、兵器よりも簡単に人の命を奪い、国力を低下させる武器が‘食糧’なのです。
ブラックスワン食糧保障
草間 弘人
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